文字書きとはいえない

小説を書き上げるまでの記録

物語を書くって、土くれ人形を人間にすることかもしれない。

飽きもせずにお話を考えていた。

最初から最後まであらすじを書いて、大変に満足したので、ネットを徘徊していた。


どんなお話にも王道と呼ばれるテンプレがあるらしく、恋愛もののそれを読んでいた。テンプレにあわせたあらすじも載っていたので、それも読んでいたのだけれど。


全然面白くないじゃないか。

恋愛もの結構読むのに、テンプレで見ると全く面白くない。


なぜ面白くないのか考えていた。

あらすじは、物語の骨組みでしかないからかもしれない。登場人物への思い入れもないし、あらすじだけでは共感もできない。

だから面白くないのかな。

読み初めからぐいぐい引き摺り込まれるお話もあるけど、恋愛ものって読み初めは退屈なものも多いのは、そういうことかもしれない。


だとしたら、読んだ後、良かったって感じるのは、読んでいる間に登場人物に「思い入れ」や「共感」を感じることができたからだ。

土くれ人形だった登場人物を読み手と同じ「人間」に仕上げることが出来てるから、面白いのかもしれない。


話の展開ばかりではなく、いかに共感させられるか。もちろん、反感でもいい。登場人物に何かしら「思い入れ」を感じてもらえるように書けるかどうかも重要なんだろう。

そして、そのためには、「思い入れ」を感じてもらえるようなエピソードが必要。


物語は、連なるエピソードで出来上がっているってどこかで読んだ。



あれ?これって、堂々巡りでは??

ってことは、やっぱり「ストーリー」を考えられない頭では小説を書けないってことだ。

はー。やっぱそこかー。

どこから突いても、結局は同じところに帰結する。


要は、あたしは小説を書くことに向いてないってことだ。