文字書きとはいえない

小説を書き上げるまでの記録

意味のある描写と、なくてもいい描写

情景描写と心理描写って、どちらか一方だけだと良くないし、両方は繋がっていないといけないらしい。

登場人物の見ている「場面」を描写するにしても、「どんな気持ちで見ているのか」や、それが登場人物にとって「どうなのか」を書かなければ意味がなく、「だだ見えているものを描写した」だけでは、読んでいる方は退屈で仕方ないらしい。


「描写には意味がないといけません」

何回も言われすぎて軽くトラウマになっている言葉。


あたしは、情景描写をするのが好きだ。

きっと「こんな風景の中にいるふたりが書きたい」と思っているからだと思う。でも、そのほとんどは物語には関係のないもので、要するに「無くてもいい描写」なのだそうだ。

というか、そもそもあたしの書くものにはストーリーというものがない。ということは、全ての文章が「無くてもいい描写」ということになる。なんだ、そういうことか。


でも、そういうのが好きだから仕方ない。

自己満ポエムにさらに無用な文章をダラダラと付け足しただけのようなものでも、そういうのしか書けないし仕方ない。

それでも「○○さんの作品には色が見えるんです」って言ってくれた人、「さわやかな風が通り抜けるような」って表現してくれた人、ある楽曲をあげて「この曲を思い浮かべました」って言ってくれた人。

そして「泣きました」って感想を送ってくれた人もいた。


ブクマ数もいいね!も圧倒的に底辺だったし、書き手の皆さんからはほとんどフォローもされなかったし、反応もなかったけれど、あたしは、十分良くできていたと思っている。ブクマの数も、自分で思うよりはるかに多いと感じている。

どうしてかというと、何より、このあたしだからだ。創作とはいちばん縁遠い人生を送ってきたから。だから、あたしがいちばん驚いているし、あたしは誰よりも自分を凄いと思っている。自分にはできないと思っていたから。


だから。目に止めてくださって、読んでくださった皆さまに、あのときも今も、ずっと感謝の気持ちでいっぱいだ。