文字書きとはいえない

小説を書き上げるまでの記録

誰か、やめさせて。

Twitterをやっていたころ、仲良くしてくれていた数少ない作家さんが本を出すらしく、支部にサンプルが投稿されていた。

イベントはまだずいぶん先なのに、もうサンプルとか、相変わらずすごいなぁと思った。


サンプルを見つけたとき、ぎゅうっとお腹のなかを何かに掴まれたみたいな感じがした。こういうとき、小説だとどう書くんだろうなんて、苦しいのにそんなことを考えてしまって、余計に苦しくて、情けなくて泣きたくなった。


キラキラして見えた。彼女たちが。


自分ができないことを出来ている彼女たち。あたしもほんの少しだけいたことのあるその場所に、今でも彼女たちがいることが羨ましくて、同時に、自分には出来ないんだってことを思い知らされて、泣きたくなった。

Twitterもやめたし、どうせもう交流なんてないんだから、ブクマしなくてもいいし、反応しなくてもいいのに。見なければ、こんなにしんどくないのに。


要するにあれだ。まだ、未練タラタラなんだ。

支部に投稿すれば、前みたいに読んでもらえるんじゃないか、とか、本を出せば買ってもらえるんじゃないか、とか。


「あたしだって、自分に需要があるんじゃないか?」って思ってるんだ。


Twitterやめて楽になれるかと思っていたけれど、そうでもない。現実から目を背けている分、自分に都合の良い思い込みが加速している。いちど、本当に頭打たないとわからないんだろうな。

おまえのことなんか、もうみんな忘れてるし、おまえの書くものなんか誰も待ってないんだってことに。

彼女たちとは、違うんだよってことに。