文字書きとはいえない

小説を書き上げるまでの記録

商業小説を分解してみる。

物語の構成や進み方を知るために、お手本となる小説を「分解してみる」という勉強法がいいってあちこちで読んだことがあるのでやってみた。出勤前の1時間、以前1時間チャレンジしていた時間だ。めっきり小説を書かなくなったので、その代わりに。やり方は自己流なので合ってるかどうかわからない。


気に入った小説を場面ごとに分けて、以下を書き出してみた。B5ノートを縦に二列に分けて、手書きで書いた。


左側に、

・どんな場面なのか

費やされたページ数

・登場した人物について(主人公との関係や、どの場面に繋がる人物なのか…など)


右側に、

・その場面で伝えたいことは何か

・登場人物の心情が大きく変わった場合、その変遷

・次の場面に繋がるような出来事やセリフ、心情

・以降のストーリーの伏線になってそうな部分


特に「その場面で伝えたいこと」は必ず見つけて自分なりにまとめるようにした。

驚くことに、全ての場面がほとんど15ページから17ページで書かれていた。いちばん盛り上がるシーンもネタがバレるシーンも同じページ数だった。たぶん、同じページ数になるように書かれているんだと思う。だから飽きないし、ダレることなくストーリーが前に進むのかもしれない。

あたしは、まったくそういうことを意識していなかった。書きやすい場面は無駄に長く書いたし、必要な場面ほど難しくて言葉が足りなかった気がする。

「分解」ってこういうことかどうかはわからない。今のところ役に立つとも思えないけれど、案外楽しいのでせめて3作はやってみようと思っている。


「どんなふうに物語が出来上がっているのか。どんなふうに進んでいくのか。どうすれば進められるのか」


少しでも理解できればいいな。

あと、場面ごとに気に入った文章やセリフも書き出そう。どれも覚えてしまいたいくらい心に刺さったから。

いつか、あんなふうに誰かの心に残る文章書けたらいいなと思う。