文字書きとはいえない

小説を書き上げるまでの記録

書きたいもの、読みたいもの、書けるもの。

ここ数日、10分チャレンジとは別に、一日2ページと決めて大好きな作家さんのお話を書写しているのだけれど、圧倒的に自分に足りてないものが何なのか、あらためてわかった気がする。

登場人物の描写だ。掘り下げが全然できてない。だから、こんなときどんなセリフを吐くのか、どんな行動を取るのか、がまったく想像できない。結果、上澄みだけを掬ったような、薄っぺらいお話になってしまう。

SSならそれでも誤魔化せるけれど、(あたしにとっては)5000文字を超えるようなものだと、誤魔化しも効かない。だから、詰まってしまう。進まない。頓挫する。


でも同時に、書きたいものと読みたいもの、そして書けるものって必ずしも同じじゃないのかもしれないなぁとも思う。

正直、一般の小説では、主人公の独白めいたものが何ページにも及ぶ…ってあまりない気もするし、個人的にはそういうのは眠くなって仕方ない。

1人の視点からの独白めいたものが延々と続いても「面白い!」って思えるのって、もしかして、二次創作だから??解釈さえ違ってなければ、そもそも登場人物の性格も頭の中で出来上がった状態で読むんだから、共感できて当たり前だし。


二次創作と一次創作。どちらが簡単とか難しいとかではなく、それは単なる「違い」でしかなく、そして、自分がどちら向きなのかといえば、二次創作向きではない気がしている。

今までに書いたSSを読んでいて思ったのだけれど、あたしは場面を俯瞰して書くのが好きらしい。だから、独白めいた描写は書けない。

一般小説だと独白めいたものの多い話は読めないくせに、二次創作ではそういうのが好きで、でも、自分は書けない。


書きたいもの、読みたいもの、書けるもの。

それぞれ違うんだなぁと思った。


書写は引き続き続ける予定。