文字書きとはいえない

小説を書き上げるまでの記録

自分を満たせるのは自分しかいないっていう正論。

明日、イベントがある。

サークル参加をするかどうか迷った末に諦めたイベントだ。最近の状況を考えれば、諦めてよかったと思う。


本は再販をした。初回納品分の完売後2日で頒布数以上の再販通知をいただいたからだ。

晦日、思い切って再販申請をした。夕方にカートが開いて、数時間後に再販分も完売した。義理買いをする人のいないあたしの本を、一体誰が買ってくれたのだろうと思う。


今回、まさに清水の舞台から飛び降りるつもりで再販をした。

大した冊数じゃないからお金の問題ではない。メンタルの問題だ。

だから数分ごとに商品ページを確認し、「予約わずか」になるのをひたすら待った。「在庫あり」の表示を見るたびに落胆して、バカみたいに焦っていた。

そして完売したとき。


あたしは「嬉しい」よりも「ほっと」した。


こんな無名で誰とも交流していない自分の本をお金を出して買ってくれた人がいたことに「ありがたい」「嬉しい」と思うより「在庫がなくなってよかった」と思ったのだ。

そして翌日からは、他の作家さんたちが何冊刷ったのか気になりはじめ、知る術もない数と比較して自分の頒布した冊数の少なさを卑下した。

そんな自分を最低だと思った。


「嬉しい」と感じなかったのは、承認欲求を満たすためだけに書いて本にしたからだ。完売することで自分の承認欲求を満たしたかっただけだ。

今までもそうだったのに、Twitterをやめてひとりで書いているうちに「自分のために書いている」「自分のために本にしている」のだと勘違いをしていただけなんだと思う。

全然違ってた。あたしは「人と比べて自分がどうか」ばかりを考えている。自分のために書いてない。

それはたぶん、初めて「いいね!」を押してもらえたとき、ブクマをもらったときからずっとだ。何も変わってない。


創作はもうやめた方がいい。

このままじゃ、きっとこれからも何も満たされない。