文字書きとはいえない

小説を書き上げるまでの記録

本を作りたい。

一万文字全消しして書きはじめて1300文字。とにかく、今回は、全消しはしないようにがんばる。一日、100文字でもいい。説明臭くて、もはや小説というよりはガイドブックみたいになっていても、この際だからそれでもいい。

ひとつくらい書き上げたい。この一年、書き上げられたのはSSを除けばひとつしかなかった。だから、何とか最後まで描き上げたい。

もう、これって自分に対する意地でしかない。今回もだめだったら、諦めるしかないのかもしれない。


あたしもまた本を作りたいな、と思った。10冊だけ作って通販で頒布するの。

「○○さんの作品が購入されました」的なメールが届いた時の高揚感。

「誰かから、ここにいてもいいんだよ」って言ってもらえてる感じ。

ぼやけていた自分の輪郭がはっきりして、たしかに存在している実感のようなものを感じて高揚していたのだと思う。

また、あの高揚感を感じたい。

誰かに必要とされたい。

ここにいてもいいんだよって思われたい。


本って、自分の分身みたいな感じがする。だから、表紙を作るのもフォントを選ぶのも、素材を配置するのも、とても楽しい。わくわくが止まらなくて、売れるかどうかなんてどうでもよくなる。


あぁ、あの感覚をまた感じたい。

また、本を作りたいな。