文字書きとはいえない

小説を書き上げるまでの記録

無配本のゆくえ。

書き上げるまでここは書かないって言ってたのにまた書いている。

やっとお話が次のシーンに移ったのと、あらすじ?を最後まで逐一説明したら、友人が「とても良くできてる。がんばって!」って褒めてくれたからだ。

お話は、相変わらず亀の歩み以下で、起承転結の承の終わりあたり。このシーンが終わったらやっと「転」になるんだけれど、書く前から「転」が長すぎる気がしている。バランスが悪い。でも、知らんぷりして書き続ける。どうせ、あたしと友人しか読まないんだから、先に書けばいい。


うっかり、中古同人誌通販サイトで自分の書いた本が売られているのを見つけてしまった。売り切れてた。

「もういらなくなったから売る」んだろうから、普通は切ない気持ちになるんだろうと思う。


だけど、ここだけの話だけれど、あたしは、あの本が売れた形跡を見て、少し嬉しかった。

なぜなら、その本は「無配本」だったから。初めて作った本で、無差別に配った本だった。冊数は30冊。友人の本を買ってくれた人全員にお渡しした。

あたしの名前なんて誰も知らなかったから、「誰?これ。いらないや」ってゴミ箱に速攻で捨てられても仕方ないんだと思ってた。実際、会場の隅っことか、ゴミ箱の中とか、こっそり探したりした。見つけたら、すぐカバンの中に入れようと思ってた。(見つけられなかったけど)

だから、中古サイトで売られていたのはむしろ当たり前だと思った。悲しくもなかった。


嬉しいと思ったのは、買ってくれた人がいたことだ。


商品ページに「無料配布本」とちゃんと記載があるのに、元は無料だった本をお金を出して買ってくれた人がいたことが嬉しいと思った。大きな声では言えないけれど。

買取価格にも驚いた。元はタダの本なんだし、50円くらいだと思ってたら、結構な値段がついていた。法律的にどうなんだろ?って思ったりもする。よく知らないけど。

そのあと作った、お金をいただいて頒布した本たち。売られてて、でも全然売れなくて値下げされていたら凹みそうだから、あの通販サイトにはもう行かない。